国土地理院地形図画像をインポート,ジオリファレンス処理

 【例題】 新規にデータソースを作成し,国土地理院1/25000地形図画像をGISデータとして利用する。

(1)新規データソースを作成する。地形図画像データをインポートするためのデータセットを作成する。『新規データソース』選択後,ここでの入力項目は,”データソースの名称”と”座標系”。
 座標系は緯度経度座標系 TOKYO とする。(地形図画像データが古いため旧測地系となっている)
 地理座標系一覧(▼をクリック)からTokyoを選ぶ。データソースの名称はmap25rasとした。

    

 (2)地形図画像 392725.tif,392726.tif,392735.tif,392736.tif をデータソースmap25rasにインポート。
map25ras右クリックより『データセットのインポート』。
『データインポート』ウィンドウ:『ファイル追加』ボタンより上記画像tifファイルを開く。(同時に複数ファイル選択可能)
 ファイル選択終了後,『インポート』ボタンを押す。→ データソースmap25rasにインポートされ,データセットT392725,T392726,T392735,T392736となる。この段階では位置情報は付加されておらず,正確な位置情報を処理できていない。

    
               

 (3)レジスタ処理(ジオリファレンス処理)のパラメータ設定
 国土地理院1/25000地形図画像のような正規化された画像をレジスタ処理する場合,長方形の対角のコントロールポイントの入力のみで,位置座標を設定することが可能である。当然長方形の4角の入力を行っても問題はない。
【注意】 国土地理院1/200000地形図のような円筒系の投影法を利用していない画像データでは,緯度経度座標系は正規化されていないので,長方形の4角の入力を行う必要がある。

    

 レジスタ処理方法の設定
 レジスタレイヤー:位置座標を与えるラスターを選択する。
 参照レイヤー  :位置座標を参照で与えるためのデータセットを選択。今回は利用しないので任意。
 結果データ   :レジスタ処理後のデータ名称を設定。
 長方形対角コントロールポイントの入力によるレジスタ処理は『矩形(コントロールポイント:2点)』を選択。

    

 (4)レジスタ処理コントロールポイントの設定
 レジスタ処理ツールバー内のグローブ(青囲み)を使い,レジスタレイヤー内の画像を移動させ,画像の左上部分を表示させる。レジスタ処理ツールバー内のコントロールポイント設定カーソル(赤囲み)を使い,左上端を指示。下段の設定値一覧表の『ターゲットX』覧をダブルクリック,『コントロールポイントの入力』ウィンドウを使ってコントロールポイントX:,Y:を入力。

    
    

  地図左上端の座標はx=127°37′30″ → 127.625, y=26°15′  → 26.25 を入力する。

      
 同様に,右下座標を入力する。

      
 長方形対角コントロールポイント2点の入力後,レジスタ処理実行ボタンを押す。

      
 
処理終了後,マップ表示。

      

 【練習】T392726,T392735,T392736についてもレジスタ処理を行ってみよう。後のモザイク処理で利用します。