2.ベクトルデータの投影・座標系の変換


 GPSデータから作成したGISデータは,緯度経度による位置情報となっている。地形図等が日本平面直角座標系である場合,この状態のままでは重ね合わせることが出来ない。そこで作成したGPSデータの座標系変換を行う。
ベクトルデータの投影変更はデータソースの投影情報を変更するため,同一データソースに含まれるデータセット全て(ラスターデータセットは除く)が変更されてしまう。従って,変更前のデータセットが必要な場合はデータソースのコピーを忘れないこと。
@データソースgps 右クリックから属性選択。
A属性表示ウィンドウからデータソースの投影タグを選択。
データソースの投影情報を確認可能。投影系の再設定ボタンより投影法を変更可能*1。
B投影変換ボタンを押し,投影変換ウィンドウから投影先の設定ボタンを押す。

C投影系の設定ウィンドウから,今回は日本平面直角座標系第]X系(JGD2000)を選択するため,投影座標系の『定義済みの座標系』から次にを押す。

Dメインカテゴリー『Japan Coordinate Systemes』,引き続いてサブカテゴリーから『Japan Plate Carree JGD2000 Zone ]X 』と選択する。

  
E座標系設定後,変更ボタンをおす。この変更処理によってデータソースgps全てのデータセットの座標系は変更されている。以後ソフトを終了後,再びgpsを利用の際は日本平面直角座標系第]X系となっている。緯度経度座標系に戻す場合は投影変換処理を再度施す必要がある。以下は,国土基本図とかさねあわせた例である。

【注意】 投影系の再設定ボタンより投影法変更*1
この方法による投影法の変更は内部に含まれているデータセットの数値情報を変更しない。たとえば,緯度経度系JGD2000と設定されたデータソース内のX=127.5,Y=26.5座標は経度・緯度と解釈されるが,この方法により日本平面直角座標系に変更した場合,この数値X=127.5,Y=26.5はmと解釈され,全く違う位置情報となってしまう。
この手法は誤ってTOKYOに設定した座標系をJGD2000に強制変更する場合等に利用できる。