数値地図2500(空間データ基礎)ファイル変換ソフト
 数値地図2500のデータの内ラインデータを変換

国土地理院ホームページでは,数値地図2500(空間データ基盤)の閲覧ということで,市町村ごとにデジタルデータを
公開しています。データ内容はCD−ROM版と同程度のようです。【詳細ホームページ参照】
そこで,今回はこのサイトからダウンロードしたデータを利用するために,ソフトを修正し,ダウンロードデータ対応版
として公開いたします。
 説明加筆2004/10/19
エラー情報
 (利用者からのメール)
> ところで、さっそく、数値地図2500 → MapInfoデータ【ダウンロードデータ対応版】
> プログラムを使用させて頂きました。
> folder_name.txtを作成し、変換ツールを使おうとしましたが、
> 以下のようなエラーメッセージが出て、一番上のフォルダひとつしか変換されていないようです。
> お忙しいところ、申し訳ありませんが、何が原因があれば、教えていだだきたいです。

原因調査
プログラムのエラーについてですが,調べたところ,エラーの発生はtatemono というファイルを処理する部分発生しています。
変換データのフォルダー中にtatemonoが入っている物と入っていない物があることが,原因です。
本格的な修正は今後と問題として,この問題に対応したソフトを添付いたしますので,お試しください。

  対応ソフト map2500_download(2).zip DL
 

説明加筆8/15
世界測地系について
  数値地図2500も国土基盤情報(25000)と同様に世界測地系によりデータとなったようです。(地理院HP)
 当変換ソフトでは,地理院作成の数値情報をそのままMIFデータに変換して,MIF形式のヘッダー情報を付加して
 MapInfoにて読みとれる情報にしています。 当ソフトではヘッダー情報として旧測地系のヘッダーをそのまま
 付加していますので,位置情報(数字)は新座標系の数字(南東に数百m移動したもの)となり,投影法は古い
 ベッセル楕円体を利用した物となってしまいます。
  新旧の違いは
 @日本列島の地球上の位置が変更
 A採用されている地球楕円体の変更
 B表示範囲の変更という部分
 ということで,@については数値自身が変更されるのでどうしようもありません。
 Aについては投影法の変更ということで,超高精度の位置情報が必要でない限り,影響は少ないと思われます。
 Bについては対応系の縁辺部で表示されない場合が起こる可能性がありますが,これも影響は少ないと思われます。
世界測地系への対応方法
  テキストエディターを使ってmifファイルを開き強制的にパラメーターを変更する。
   
 赤丸の部分を 33 に変更する。
 表示範囲等がおかしい場合は,MapInfoで必要な新座標系テーブルを作成し,そのデータをエクスポートし,
 テキストエディターを使ってmifファイルを開き座標系に関するヘッダーをコピーし,変換データのヘッダーを書き換える。
 (下図の赤線部分)
   

変換するデータが新旧どちらかは各自で調べてください。どの座標系を利用するかは各自が判断してください。

 

【 ダウンロードデータ対応版 】  *説明加筆5/23
(1)データの準備
@上記サイトよりデータをダウンロード。データは圧縮形式なので解凍してください。
いくつかのフォルダーが作成されます。
   FIG_3_1.JPG - 43,700BYTES

上記例では,『04463.LZH』がダウンロードデータで,解凍するとフォルダーが形成される。

Aメモ帳などのエディターを使って,フォルダー名を記したデータを作成する。
『folder_name.txt』という名称で,上記フォルダーと同じ場所に保存する。

   

B以上の準備により,上記例では,『temp3』のフォルダー中に,
解凍したすべてのデータフォルダー
 10PE554〜10PE763
とAで作成した『folder_name.txt』ファイルが置かれた状態になります。
なお『folder_name.txt』のファイル名はアンダーバーを含めて正確に名前を付けてください。

(2)使い方
 @プログラムをダウンロード (map2500_download.exe) する。
  上記フォルダーと同じ場所に保存する。
 この例では『temp3』のフォルダー中に。

 Aプログラム起動。
   B日本直角座標系の」番号を入力
    フォルダー名の先頭2文字が座標系を示しています。
    この2文字を入力します。
   C出力ファイル名を入力
 D変換処理後,プログラムが置かれたフォルダーに,mifとmid形式ファイルが作成されます。
 E変換後は,MapInfoのテーブル/インポートで取り込んでください。

   データ詳細は,CD−ROM版と同様です。

 

 

【 CD−ROM対応版 】
(1)使い方
 @プログラムをダウンロード (map2500_line.exe)する。
 A数値地図2500CD−ROMをセット。
 Bプログラム起動。
   CCDドライブ指定
   D日本直角座標系の」番号を入力
    数値地図2500CD中フォルダー名の先頭2文字が座標系を示しています。
    この2文字を入力します。
    私の持っている沖縄中南部は15となっていますが,もしかしたら他のCDは複数の座標系に
    なっているかもしれません。そのときは座標系ごとに作業してください。
    また,座標系1桁のものはどうなっているのかわかりませんので,きっと第3系は03となっているものとして,
    プログラムを作りました。動かないときは連絡下さい。

 E変換処理後,プログラムが置かれたフォルダーに,line_2500_**.mifとline_2500_**.midが作成されます。
  (**には座標系の数字が入ります。)
 F変換後は,MapInfoのテーブル/インポートで取り込んでください。

(2)返還後生成するデータ
 市区町村界,字丁目界: 黒色ライン
 道路: 茶色ライン
   ユニークなidを持たせていますので,路線名などを属性値として取り込み可能。
    (今回はこのデータの変換はしていません。)
 河川などの水線: 水色ライン
 鉄道路線: 緑色ライン
 公共建物: 赤色ライン
 公園緑地: 緑色ライン
   

各ラインは以下の属性値を持っています。
 id : 図面名とラインb/でつないだユニークコード
 図式分類 : CD内のファイルフォームに関する文書の図式分類コードです。
          この文書より線の意味する事がわかります。
 線種 : CD内のファイルフォームに関する文書の線種タグです。ただし5,6,15は使っていません。

 すべてのデータが同一レイヤーに入っていますが,MapInfoの検索機能を使うと,図式分類コードをキーに
各種データを分離することができます。
 また,ポリゴン化できるデータは,MapInfo機能を使って ポリゴン化可能。(ver6以降はフルオート操作)


変換例(名護)